久しぶりのデートなのに、彼は「自衛官」でした…

防大生はデート時に制服姿でくる!初めて見た彼の制服姿



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防衛大の制服、防大生の外出マナー

待ち合わせに表れた「紺色の駅員さん」もとい私の彼氏。

久しぶりに会えた喜びを掻き消すほどの衝撃を与える彼の服装…!

「とお子さん、お久しぶりです」

彼は前回と同じように穏やかに挨拶をしてくれました。

ピンとはりつめた雰囲気の服装とは正反対です。

「…あ!すいません、下宿寄る時間がなくて…」

視線に気づいて、彼は説明してくれました。

「下宿?あれ?寮なんですよね?」

「あー…長くなるので、ごはんでも食べながら…」

また、「彼氏」の謎めいた生活を知れるよようです。

防大生が制服着用時にやってはいけない禁止事項

せっかく横浜だし、ドリンクでも買って桜木町の海辺で飲もうと提案すると彼は即却下。

レストランに落ち尽きました。

せっかく、秋の小春日和がきもちいい日だったのに…。

と、思っていたところ、驚くような理由を聞かされました。

「えー、さっき断った理由から話しますね」

彼が話してくれた内容に、私は耳を疑いました。

「まず、この格好で禁止されているのは

『食べ歩き』

『歩き電話』

『歩きスマホ』

『漫画喫茶』

『電車で座る』です。

厳密には買い物して、買い物袋が透明だったり中身が見えるのはNGとも教えられましたが、これは、まあ許容されてます。」

え…いくら体育会系とはいえ…、少し厳しすぎるんじゃない?

『電車で座るな』なんて、車内で部活で使う巨大エナメルバックを床に、集団で席に座る世の中の体育会系男子たちに聞かせてやりたいルールです。

「だからさっきテイクアウトのドリンクは断ったんですか」

「はい。すいません。今度、私服でやりましょう。」

さりげなく次のデートも約束されてちょっと嬉しい気分になりました。

そして、改めて防衛大というのは特殊な学校なんだなぁと思いました。

「防大って厳しいんですね…」

「はい。高校の制服や大学生のお揃いジャージなんかとはちょっと違いますから。」

彼は、ちょっと誇らしそうな複雑な表情をしていました。

「それじゃあ制服で歩くのは損ばっかりですね。着替えてきたらいいのに」

「それなんです。なんと学校を出るときは制服着用が義務なんです」

「えっ…自衛隊のひと、帰りはふつうに私服のひともいますよね?自由じゃないんですか?」

実は、私の故郷には自衛隊の基地があり自衛官はわりと身近な存在だったんです。

学校からの帰り道、迷彩服も制服も、スーパーやコンビニで目にすることはありました。

すると彼が続けて説明をしてくれました。

「防大(ぼうだい)は、部隊(ぶたい)と違って、もちろん学生の身分というのもあるのですが…外出するときはこの格好で点検を受けます」

「…えっ…点検????」

防大生は外出時に点検を受ける!

『点検』という言葉は、機械や工場で検査するとき使う言葉のイメージでした。

彼が言うには、

「制服の『着こなし』や『プレス』、『ハンカチ』『靴』なんかをチェックされます。上級生がするので、緊張しますよ…一年生のときはこれが全く受からない…」

イメージは、小学校の持ち物チェック…?

ハンカチありますか?ティッシュありますか?ジャージ、上履きありますか?日直がチェックしていた風景を思い出しました。

うーん、でも、絶対これより殺伐としてるよね。

みんな彼みたいなガチガチした男子たちだろうし…

「学校を出るときは制服着用が必要なので、ほとんどみんな『下宿』といって着替えるためだけの部屋を借ります。」

「あ、さっきの下宿はそういうことなんですか。それにしても着替えのためだけに…」

私が驚いていると、彼は防大生の下宿事情を話してくれました。

「そうなんです、それだけのためで…楽しく過ごしてるやつらもいますけど、ほとんど靴下やシャツやら私服の紛失が多かったりで…煩わしいから持たないやつもいますよ。」

自分の部活での部室での生活やちょっとしたトラブルを思い出して、下旬トラブルはなんとなく共感できました。

「じゃあ、持ってない人はこうして制服で外出するしかないんですか?」

「いえ、トイレとかで着替えますかね…で、紛失しないように鞄にいれて…」

「はは…」

なんだか余りにも切実な顔で、わたしも苦笑いしてしまいました。

「大変なんですね。大学生なのに」

「防大は、大学生じゃなくて『防大生』ですから。」

防大生は制服でデートしても問題なのか!?

「あの、こうしてデートしても問題ないんですか?」

「あ…ないです!ないです!私服でも辟易されるような過度な接触とかしなければ!」

そうしてデートの時間は会っというわに過ぎて行きました。

帰り際、制服姿だからか、ちょっと彼が遠い存在に感じられました。

誰かと離れるときこんなに寂しいのは初めてかもしれませんでした。

(三回目だし…)

そーっと手をにぎってみようとしたら、ぱしっと弾かれました。

恐る恐る彼を見上げると…

「制服で手を繋ぐのは駄目です。」

きっぱり言われてしまった…………

制服姿のときは、私の彼氏であるより「防大生」みたいでした。

防大生との恋愛は分刻み!連絡頻度の少なさ!