皆さんは”防衛大学校”と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょう?

わたしが出会ってきた人たちは大きく3つに分けられます。

  • 興味がない人→「自衛隊?の大学なんだよね」
  • 自衛隊が”好き”な人→「すごい!かっこいい!エリート!」
  • 自衛隊に詳しい人→「……………大変だね。」

これは、全て合っていないようで 合っている…かな?

今回は、わたしが”彼””彼の同期”を見て勝手に判断した、

「防大生」とエリートと“バ幹部”について書いていきます。

 



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「防大生」はエリートであり“バ幹部”でもある?!

防衛大学校は自衛隊組織において「幹部として生きていきたい!」学生にとっては最高の学閥であります。

この事から防大生を「エリート」と見ることは間違いではないでしょう。

しかし、残念ながら防衛大学校学生全員がエリートではありません…

自衛隊の一般的な世間のイメージといえば

災害派遣・海外派遣で活躍するんでしょ?

勉強が出来る出来ないとか関係ないんでしょ?

民間企業みたいに学閥とかないでしょ?

ほぼ体育会系で占めているようなもんでしょ?

と、竹を割ったような組織と思ってませんか?

勿論その様な気風は有るのですが、内情はかなりの「学閥」「ペーパーテスト」重視の公務員気質なんです。

防衛大学出身者の方が出世も早く、幕僚長にもなれる

同じ幹部自衛官でも「一般大学」出身者と「防衛大学校出身者」では、出世は明確な差がでてきます。

どんなに優秀でも、防衛大学校より偏差値の高い大学を出ていても、基本的には防大出身者の方が出世は早いのです。

その証拠に、自衛隊の最高幹部である「幕僚長」に一般大学出身者は現在いません。

すべて「防衛大出身者」が幕僚長を歴任しているのです。

こう聞くと「わ~やっぱり防大生ってエリートなんじゃん!」となる方、少し待ってください、

防大生全員が自衛隊の華々しい出世を約束されるのではないのです。

防大生と言っても色々。全員が出世するわけじゃない

防大生と言ってもモチベーション、学力、野心(笑)が皆一定ではありません。

東大を蹴ってくる様な高校生もいれば

一念発起高認を取って入校

お金がないから取りあえず入校

大卒資格が欲しいから入校

此処しか受からないから入校

…本当に様々です。

物凄く頑張る組

国立私立難関を蹴って来たり、一念発起組の高校生は、防大時代も物凄く頑張る人が多いようです。

そういう人は、小隊長⇒学生長⇒海外留学などをして、社交的な学生生活を送り、教官にも可愛がられます。

勿論 幹部候補生学校でも同様です。(稀に心折れて辞めてしまいますが…)

なんとなく頑張る組

お金がないから・此処しか無いから組は、上にも下にも媚びず、そのぶん淡々と冷静に学生舎の隅で四年間を過ごし、帽子を投げ、きちんと任官します。(稀に幹部候補生学校で本気を出します。)

ただ大卒資格が欲しい組

そして、ちょっと厄介なのが「大卒資格が欲しい」組でしょう。

任官拒否を前提に防大生活を凄し、「ご飯が出る大学」として 民間企業に就活することを前提にしていたりします…。(教官に知られると、大変な事になります、当たり前ですが)

防大出身者はマイペースな人が多い

こんなことを書くと、防大生についてイメージが壊れてしまったという人もいるかもしれません。

「いやいや、みんな崇高なエリートだ!」

「全員、国防に対して強い意識を持っているはず」

と言う方もいるでしょう。

でも、わたしの知る限り防大生は「マイペース」な人の方が多いです。

一年生の厳しく理不尽な生活に合わなくて辞めてしまう学生も多いですが、そんな生活をかわして「マイペース」を心に持っているからこそ、やり抜ける個性があの生活では必要なのかもしれません。

それに「自衛隊に憧れて入校しました!」な人ほど辞めてしまう事も多いです。

勿論、ずっと憧れを持ち続けて努力と意識を高い所で諦めない人もいて、そういう人は高く評価されます。

防衛大学生だって辛いよ

ここで自衛隊に詳しい人による「防大出身者って大変だね」をご紹介します。

幹部候補生としての「動き」に適応出来るように育てられた防衛大学生ですが、任官して部隊に行くとその人のモチベーションに関わらず「防大出の幹部”くん””ちゃん”」として放り出されます。

沢山勉強はさせられますが、部下になるのは20代~40代の大人で、その人達は現場を知っている自負もあります。

そこで防衛大を卒業した彼ら・彼女らは恐らくはじめて「自衛官」「社会人」として評価されるのでしょう。

民間企業の様に誰も新卒の新人くんとして”真っ直ぐ”優しく見守ってはくれません。

良いときは「さすが防大出!(B幹)」悪いときは「やっぱりバ幹部」とばっさり。

※バ幹部=バカ+幹部

中には丁寧に教えて、暖かく背中を押してくれる「部下」もいるでしょうが、そう多くはないのです。

みんな「防大が何だかんだ、一番楽だったな…」状態です。

クビは無いものの、「バ幹部」評価をされると、階級が一定から伸びなかったり、窓際族になったり

自衛隊組織も案外…露骨なのです。

普通だったら部隊長クラスの階級の幹部自衛官が、ただただ書類運びをしているだけ、なんてこともあるんです。

ちなみに階級については、防大出だと絶対に行ける地位があります。

防衛大出身者だと半部以上は定年時2佐にはなれます。

ただ、一般大学卒の幹部自衛官も、殆どは定年時2佐です。

こう考えると、防大出身者は一概にはエリートと呼べないかもしれません。



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防衛大学生はエリートだけど、妻はエリートじゃない

どうでしょう?恋愛ネタも無いのでつまらないかと思います。

最近のメディアの自衛隊好きによるイメージインフレで(うーん、そんな事ないんだよ)と彼の事で言われる機会が多いため長々と書いてしまいました。

最近「自衛官妻」が本気で肩書きと思っている人がいるようで、ちょっと心配です。

それも彼女の年齢ではなく、奥さん・旦那さんのような年齢の人がです。

普通の会社で「●●妻」「●●夫」なんて自己紹介するでしょうか?

これは「配偶者は従属物」的な扱い、待遇の自衛隊側にもその様な気風作りの一端があるようにも思います。

転勤族でどうしても同じ自衛隊の家族としか関われなかったり しますから。

防大生、防大出身者は大変な仕事や生活をしていますが、ステータスでも無条件エリートな訳でもない「一人の社会人」なのです。

彼本人、彼女本人、として関わって欲しい…若輩ながら 思います。

あ、体力があって、掃除洗濯、アイロンがけは間違いなく「エリート」ですよ!