自衛官は海外旅行に自由に行くことが出来ないと言われています。
例えば新婚旅行で海外旅行に行きたいとしても、行き先によっては自衛官は入国することができないのです。
- 自衛官が入国できない国
- 自由に海外旅行できない理由
今回はこの2点についてご紹介していきます。
自衛官が海外旅行で行けない国
自衛官は社会主義国や情勢が不安な地域へは行けないと言われています。
北朝鮮、ベトナム、ラオス、中国、キューバ…などなど。
特に北朝鮮は、公安職の人間が観光旅行などで入国することを拒否していると言われています。
今ですと中東地域なども情勢が不安定なので、行けない国もいくつかあると思います。
他にもテロが多発している地域や、その標的とされやすい国なんかも難しいかもしれません。
しかし本当のところは「この国への入国はダメ!」と決められているわけではなく、外務省の危険情報をもとに自衛隊が精査した結果、
「海外渡航の許可が降りない」というのが現状です。
禁止されているのではなく、職場の許可が降りないということですね。
自衛官が自由に海外旅行にいけない理由
自衛官は国家公務員です。
国家公務員が海外旅行する場合際には、予め海外渡航の申請をして届け出る必要があります。
一人旅や海外挙式、ハネムーンなど、プライベートの海外旅行でも、自衛官含む国家公務員は事前に許可を得ることが定められているのです。
なぜ自衛官が自由に海外旅行に行けないのかというと…
- 有事などの緊急事態に、すぐに連絡がつくようにするため
- 海外旅行中に事件・事故などに万が一巻き込まれた時に所在確認をするため
- 機密情報の漏えいを防止するため
海外となれば不測の事態や災害に遭うことも可能性として十分あります。
特に最近は観光地でもテロに巻き込まれる事件が多発しています。
ですから、あらかじめ海外旅行中の所在地を確認しておくことが求められるんです。
特に自衛官なんかは外国にいったら「軍人」扱いですからね。
国防に携わる自衛官が万が一にでもテロリストに拘束されてしまったら…?
国防に関する重大な情報を保持しているとして、大変な目に合うかもしれません。
ですから、勝手に海外へは行けないようになっているんです。
無届での海外旅行は処分の対象に!
例えば、海外と言っても日帰りできる旅行もありますよね。
韓国、台湾といった国であれば近場ですし、こっそり海外旅行にいっても「バレなきゃ大丈夫だろ」と思いがちです。
ですが、過去には実際に無届で海外旅行へ行き、テロに巻き込まれた自衛官がいて問題になりました。
負傷したため、現地の病院に搬送されて全身麻酔での手術を受ける事態となったそうです。
ですから、自衛官は自由にいは海外旅行に行けないし、入国する国についてもしっかり許可をもらう必要があるんです。
ちなみに、無断で海外渡航をした場合は、減給等の処罰をうけるそうですよ。
自衛官が海外旅行へ行く方法
自衛官の場合は「海外渡航申請書」というものを自衛隊に提出する必要があります。
これが上司を通じて方面総監に提出され、承認されることになります。
ちなみにこの事前申請は2週間~約6か月前後かかるそうです。
新婚旅行で海外へ行く予定がある場合は、かなり余裕を持って申請書を提出した方がよさそうです。
国によっては早めに申請が通る場合と、そうでない場合があるそうです。
ハワイなど一般的な観光地の場合は直ぐに申請が通るという話もありますよ。
まとめ
- 自衛官が入国できない国
- 自由に海外旅行できない理由
今回はこの2点についてお伝えしてきました。
自衛官が入国できない国は、社会主義国や情勢が不安な地域。
自衛官が自由に海外旅行にいけないのは、国家公務員法でルールが定められているから。
自由に海外旅行に行けないのは少し面倒ですが、事前にしっかりと渡航申請書を提出すれば問題ありません。
新婚旅行で海外にも行けますので安心してくださいね。
自衛官の結婚式事情についてはコチラの記事でまとめています。