転勤になって官舎への入居を検討している人がいるかもしれませんね。
職種によっては必ず官舎に住まなければいけない事もあるでしょう。
そんな時、官舎がはじめての人が気になるのは「官舎って初期費用いくら?」ってことではないでしょうか?
官舎って民間アパートとは違いますからね。分からない事だらけで不安だと思います。
そこでこの記事では、自衛隊官舎に入居する際の初期費用についてお伝えしていきます。
自衛隊官舎には敷金・礼金はない
官舎には民間アパートのように敷金・礼金はありません。
入居する際にかかる初期費用は0円です。
家賃と駐車場代、毎月の共益費が2000円~3000円くらいです。
共益費に関しては民間アパートでも集金があったりするので同じかもしれません。
家賃に関しては相場の半額~3分の1程度だと思っておくと良いですよ。
家賃は築25年くらいの田舎の官舎であれば、駐車場代を合わせても2万円前後のところが多いです。
自衛隊官舎の初期費用、入居に必要な物
敷金・礼金がないとはいっても、民間アパートとは違って自前で用意すべきものが結構あります。
築40年を超える古い官舎の場合だと、設備を整えるのに総額15万円ほどかかる事もあります。
例えば…
- 各部屋の照明
- エアコン
- ガスコンロ
- wifi
- ガス給湯器
- 換気扇
- トイレの蓋(ウォシュレット)
- 物干し竿
- 洗濯パン
- 網戸
築年数が40年の古い官舎の場合は、上記はほぼ自前で用意する必要があります。
平成中期~後期に建てられた築20年前後の官舎であれば、持ち込むのは照明・エアコン・ガスコンロ・wifiくらいで済むので安心してください。
各部屋の照明:1つ5000円前後
世帯用の官舎であれば3LDKの間取りが多いです。
私が入居した築25年の官舎では、玄関、トイレ、ふろ場、キッチンといった箇所は、あらかじめ蛍光灯や電球がついていました。
なので照明は各部屋3つ、リビング1つ、合計4部屋分があれば大丈夫。
シーリングライトもつけられるので、もしすでにお持ちのシーリングライトがあれば、そのまま使う事も可能です。
なかにはカフェみたいなオシャレな照明を使っていたり、大きなファンを天井につけて使っている家庭もありましたよ。
エアコン:6万円前後
最近ではエアコンは備え付けになっている民間アパートも多いですよね。
官舎ではエアコンは自前で用意します。
スペックにもよりますが、100Vのものなら6万円前後ですね。
ただ、築年数によってはエアコン用コンセントが設置されてない場合もあるので要注意です。
私が築25年の官舎に住んだときは、エアコン用コンセントは、4部屋中3部屋についてました。
- リビング:200V
- 和室・洋室:100V
築40年~50年の官舎だと、エアコンが設置できないことが多いので確認が必要です。
リビングに1台だけという家庭が多く、我が家も10畳用のエアコン1台を使っています。
官舎のエアコン事情についてはコチラで詳しく書いてます。
ガスコンロ:2万円前後
ガスコンロはビルトインの民間アパートも増えてきましたが、官舎では自前です。
また、ガスコンロは「プロパン」か「都市ガス」かで、使えるものが違ってきます。
購入するときは、官舎のガスがどちらなのかを確認してからにしましょう。
どちらも平均的なスペックなら2万円前後で購入できます。
据え置き型のガスコンロの場合は耐用年数6年と意外に短いので、もし長く使っているなら引っ越しに合わせて買い替えるのもオススメです。
キッチン給湯器:3万円前後
築25年くらいの官舎でしたら、キッチンの給湯器は備え付けなので用意しなくても構いません。
築40年とか築50年になると、自前で用意する場合があります。
コチラも「プロパン用」と「都市ガス用」があるので、実際に入居してから購入を検討するのがオススメです。
うちは備え付けの官舎しか入居したことがないのですが、暖かい地域なら「キッチンの給湯器はつけなかった」という家庭もあるそうです。
wifi、ネット通信:月3000円程度
自衛隊官舎でも、平成後期に建てられた官舎には光回線が来ていることが多いです。
それより以前の官舎の場合は、ADSL回線はきているけど光回線がないとか、そもそもネット設備がないという官舎もあります。
私個人としては、モバイルルーターなどを使ってwifiでネットを繋ぐ方が快適に使えると思います。
工事不要で手続きもないし、どんな古い官舎でもコンセントがあればスグ使えて便利ですよ。
官舎でネットを楽しみたい場合は、レンタルwifi一択だと思います。
換気扇:3000円前後
築40年以上の官舎の場合は、換気扇は自腹で用意する可能性がとても高いです。
築25年くらいの官舎だと、キッチンにはレンジフードがついてることが多いです。
築5年未満の新築官舎の場合だと、お風呂に換気扇がついてることもあります。
換気扇ナシでも生活できるっちゃできますが、室内の湿度調整が難しいのでできるだけ付けた方が良いです。その方がカビの被害を防げます。
換気扇については実際に入居してみないと、どのレベルか分からないことが多いです。
トイレの蓋(ウォシュレット):2万円前後
トイレは便座のみ!という官舎もあれば、蓋もしっかりついてる官舎もあります。
ウォシュレット機能は確実についてないので、自前で用意して付け替えて使う人も多いですよ。
ただコチラも、官舎の設備によってはトイレ内にコンセントが無かったりもするので、実際に入居してから購入を検討した方が良いかと思います。
ほとんどが水洗トイレだと思うので、安心してください。
物干し竿:2000円前後
ベランダに物干し竿を掛ける所があるので、物干し竿はホームセンターなどで購入しましょう。
最近の新築官舎の場合だと、バルコニーの壁に取り付ける形のものもあるそうです。
ただ、処分するのにも意外と困るのが物干しざおです。
伸縮性のあって持ち運びが簡単なものを購入すると、引っ越しの際も楽ですよ。
我が家も伸縮タイプの物干し竿を使ってます!引っ越しの時もあちこちぶつけることなく便利でした。
洗濯パン:3000円前後
築40年以上の古い官舎の場合は、洗濯機は床に直置きとなります。
築30年くらいの官舎だと、洗濯用の排水溝がついた洗濯機置き場が多いので必要ありません。
古い官舎だと洗濯用の排水溝がなくて、風呂場に流すスタイルの所もあります。
網戸:2000円前後
古い賃貸物件同様に、古いタイプの官舎にも網戸がない事もあります。
平成に建てられた官舎だと、比較的ついてる所が多いようです。
ただ、リビングなどに網戸はあっても、風呂やトイレの換気用の窓には網戸がないというケースもちらほらあります。
その場合は「簡易網戸」で対策する方法もあるので、虫の侵入が気になる方は使ってみるのもオススメです。
網戸は入居してみないと分からないことが多いので、もしついてなければ短期的な対策で凌ぐという方法もあります。
まとめ
自衛隊官舎の初期費用についてお伝えしてきました。
民間アパートとは違い、敷金・礼金はありません。
ですが、官舎の設備によっては自前で揃えるものがあるので覚えておいてください。
築40年以上の官舎に入る場合は、15万円程度の費用がかかることがあります。
とはいっても、事前に必要なものを調べて、あれこれ購入しておくのはお勧めしません。
実際に官舎に入居しないことには「何が必要になるか」は分からない事が多いからです。
実際、私も次の官舎に引っ越す際に「すぐに使えなかったら困るしな」ということで、何点か事前に購入して引っ越し先に持って行ったのですが…
実際に入居してみたら「あれ、ほとんどついてるじゃん!」とビックリしました。
ネットの官舎情報を鵜呑みにして事前に用意しすぎると、無駄遣いになることもあるので注意ください。
官舎の設備は築年数によってかなり変わります。照明・エアコン・ガスコンロ・wifiは必須ですが、それ以外は入居してからゆっくり揃えても問題ないですよ。
なお、官舎の場合は敷金・礼金が無いといっても、「退去費用」がかかります。
コチラは実費となることも多く、3年以上住んでいれば10万円以上になることもあります。
関連官舎の退去費用はいくら?(準備中)
なお、自衛隊官舎の間取りや家賃については、こちらの記事で詳しく説明しています。