防衛大学校を卒業をした幹部自衛官は、どんな風に年収が上がっているのが気になりませんか?
将来の年収はどれくらいになるのか知りたい人も多いと思います。
特に付き合っている彼が防大卒であれば 、将来設計を考える上で年収は重要ですよね。
- 将来はどれくらいの年収になるの?
- 防大卒の幹部自衛官は年収1000万になる?
彼との将来を考える為にも、 防衛大学校卒業後の年収がどんな推移で上がっていくのか知っておくと便利ですよ!
【防衛大学校】卒業後の年収の推移モデル
18歳でストレートで防大に進み、留年せずに幹部へ任官した場合をモデルとして説明します。
年齢 | 階級 | 号俸 | 年収 |
23歳 | 曹長 (幹部候補生) | 1号俸 | 326万円 |
24歳 | 3尉 | 1号俸 | 346万円 |
25歳 | 3尉 | 5号俸 | 352万円 |
26歳 | 2尉 | 1号俸 | 357万円 |
27歳 | 2尉 | 5号俸 | 369万円 |
28歳 | 2尉 | 9号俸 | 380万円 |
29歳 | 1尉 | 1号俸 | 393万円 |
30歳 | 1尉 | 5号俸 | 404万円 |
31歳 | 1尉 | 9号俸 | 412万円 |
32歳 | 1尉 | 13号俸 | 420万円 |
33歳 | 1尉 | 17号俸 | 427万円 |
34歳 | 3佐 | 1号俸 | 448万円 |
※年収は(号俸×12か月+ボーナス約4か月分)で計算
※2019年11月22日現在の自衛官俸給表を元に計算
29歳(1尉)までは横並びで昇任
防大卒の幹部自衛官の場合、3尉~1尉までは横並びで同時昇任していきます。
1尉から3佐に昇任するには、早い人で5年、遅い人でも10年で3佐になれます。
29歳の1尉までは横並びに昇任するので、基本給に大きな差がつくことはほとんどありません。
ただし、優秀な人は号俸の上がり方が早いので給料も高くなります。
実際には各種手当により年収はピンキリ
自衛官の場合、基本給となる号俸に様々な手当が付きます。
実際には、同じ階級の幹部自衛官でも年収はピンキリです。
- 地域手当(月額の4~25% )
- 扶養手当 (妻6500円、子1万円以上)
- 広域異動手当(月額の5~10%)
- 単身赴任手当(月額3万~10万)
- 航海手当(出港した日数分)
- 乗組員手当(基本給の3割~4割)
- 航空手当(階級最低号俸の6割)
それぞれ階級や家族構成、仕事内容によって手当の金額が変わります。
例えば、子供が3人以上で東京都内で勤務しているのなら、毎月10万円近くも基本給に上乗せされることもあります。
また、海の上での仕事が多い海上自衛官であれば、基本給の3割~4割増しの月給が貰えることもあります。
また、幹部自衛官は転勤を繰り返します。
その度に広域異動手当や上記手当などが加算されるので、手当だけでプラス50万~100万円の年収アップになることも珍しくはありません。
一例として、幹部自衛官(35歳)の平均年収は約730万円とも言われています。
結婚適齢期、30歳前後の幹部自衛官の年収
幹部自衛官が結婚するのにオススメ年齢は30歳前後と言われています。
これは、年収もそこそこ増える時期であり、幹部上級課程(AOC)が終わって仕事が一段落する為です。
結婚する時期としては一番タイミングが良いとも言われています。
そんな結婚適齢期である30歳前後の幹部自衛官の年収は約500万円以上と言われています。
30歳前後(1尉)の年収は500万円以上
30歳1尉の年収は(俸給+各種手当)×12か月分+ボーナス4か月分=約500万~600万円となることが多いです。
2019年の30歳男性の平均年収は約436万円。(※年代別・年齢別 平均年収情報【最新版(2019年))
防大卒の幹部自衛官の30歳の年収は、各種手当を含めると500万円以上は確実です。
一般的に比べてずば抜けて高いというわけではありませんが、共働きをしないと生活がキツイという年収でもありません。
それに自衛官は月給こそは低いものの、年2回のボーナスが1回で60万~80万円になることも珍しくありません。
官舎に入居すれば住居費も低く抑えられるので、妻が専業主婦であっても経済的に困窮することはあまりないと言えます。
40代後半になれば年収1000万円を超える事も
平均的な45歳(3佐・中隊長)などになると、年収は約760万円と言われています。
こちらは全国平均の45歳平均572万円( ※dodaより) と比べると、多少高いと言った感じです。
しかし、昇任ペースが速く40代で1佐になるような優秀な人の場合は、年収が1000万円を超える場合もあります。
47歳1佐(一)の年収は約1200万円
例えば、47歳で1佐(一)で幕僚監部課長の職務についている幹部自衛官だと、年収が1200万円になることもあります。
1佐と言う階級は諸外国の軍隊の「大佐」に相当し、本省では課長級に相当する階級です。
ただしこの階級まで昇任できるのは、防大卒の幹部自衛官の中でも「指揮幕僚課程」という難関試験を突破した人のみです。
これに合格出来れば官僚と同じ扱いになり、中央(幕僚勤務)と地方を2~3年で間隔で異動することになります。
将来的には方面総監や、自衛隊のトップである統合幕僚長まで目指せるようになります。
なお、統合幕僚長の年収は約2,300万円で、防衛省本省の事務次官の給料と同等になります。
まとめ
防大卒の幹部自衛官の年収は、20代の内は約400万円と言ったところです。
各種手当などがついていれば年収500万円になっている人もいるかもしれません。
収入的に見ると結婚生活を送るには十分そうではありますが、20代の若いうちは教育や試験の日々でとても忙しいです。
せっかく結婚しても夫はいつも帰ってこない、試験の成績次第で今後の生活が左右される…などなど将来の見通しがつきにくいです。
また、自衛官は定年が早いので早めに結婚して出産しなくてはと焦る人もいますが、30歳以降に出産しても定年までに成人させることは可能です。
もしも防大卒の幹部自衛官と結婚したいなら、収入も仕事も落ち着いた30歳以降がやはり一番おすすめですね。