自衛官は頼りがいがあるし収入も安定している、結婚相手としても安心できる…。
そんな風に思っている女性も多いと思います。
一般的な地方公務員よりも給料は高いと言われてますが、やっぱり国防を任務とする自衛官の妻となると結構大変です。

こんにちは!リアルで自衛官と結婚したケイコと申します!
自衛官と付き合ってる女性や、婚活で自衛官との結婚も視野に入れてる女性がこの記事を読んでくれているはず。
自衛官と結婚するデメリットって何だろう?
自衛官妻から見た本当のメリットって?
そんな風に気になった方の為に、自衛官妻の目線から『自衛官と結婚したがゆえに助かったこと、困ったこと』をお伝えしていきます。
自衛官妻から見た本当のメリット!

自衛官と言えば「かっこいい」「頼りがいがある」「収入が安定している」という印象が強いかと思います。
実は、自衛官と結婚すると妻となる女性にも色々メリットがあります。
そこでまずは、自衛官と結婚するメリットを大きく分けて5つご紹介します。

私は自衛官の夫と結婚して数年経ちましたが、たくさんのメリットを感じていますよ!
1.自衛隊はどんなに不景気でも倒産の心配なし

何と言っても一番の大きなメリットは、どんなに不景気でも災害にあっても倒産の心配が無い事!
自衛官は特別職国家公務員なので、国か崩壊しない限りは職を失う心配がありません。
大きな災害で職場が崩壊しても、全国各地に自衛隊駐屯地があるので働く場所は無くなりません。
昨今のコロナ関係の煽りで、売り上げが減って倒産すると言った心配もありません。
給料の金額は多少は景気に左右されますが、年2回のボーナスもあるし、大きく給料カットされることもなく、定年まで安定したお給料がもらえます。
また、30代の自衛官の平均年収は500万円と言われています。
パイロットや船乗りなど特殊な仕事をしていたり隊長職につけば、年収1000万超える人もいますよ。

やはり経済的な安定感があると、妻としても心の余裕が持てるので助かります。
関連自衛隊の給料・年収【階級別・年齢別・職種別】自衛官と結婚したい人向け講座
2.民間ではありえないほど充実した福利厚生

自衛官と結婚すると民間企業では考えられない福利厚生の充実さにびっくりしますよ!
生活に関する手当も多く、住居手当、通勤手当、地域手当、扶養手当、引越手当など、なかには結婚することで支給金額がアップする手当もありますよ!
自衛官は20代の若いうちは給料が低いので生活は大変ですが、結婚するだけで手当のおかげで年収が少しアップするので助かります。
他にも…
- 家賃が格安な自衛隊官舎に住める
- 掛金が安くて保障が厚い自衛隊の団体生命保険に入れる
- 自衛隊割引が効くお店やサービス・商品がそこかしこにある
- 自衛隊病院で無料で治療できる(自衛官のみ)
といったように、一般的なサラリーマンと結婚するより生活支出が抑えることもできます!

結婚生活を送るにあたり充実した福利厚生は妻としても嬉しい限りです。
3.自衛隊の長期休暇はプチバカンス並み

自衛隊では年末年始・GW・夏季休暇など、年に3回の長期休暇を取ることができます。
1回の休暇の長さが大体1週間~10日程度くらいになるので、まるでプチバカンス並みです!
他の公務員でも、これほど長く休暇がとれるというのは稀だと思います。
自衛官は基本的には週休2日制となってますが、どうしても訓練の関係で休日出勤をしなければいけないときもあります。
そんな時は「代休」がつくので、長期休暇の前後にくっつけて代休取得すれば、2週間連続の休暇になることも珍しくありません。
激務と言われる自衛官ですが、こうした長期休暇を利用して家族で旅行に行ったりテーマパークにいったりすることもできます。
事前に申請すれば、ちゃんと海外旅行だっていけるんですよ!

実家への帰省、国内旅行、キャンプ、泊りがけでのテーマパーク…色々と家族の思い出を作ることができて満足しています。
4.自衛隊を定年後も再就職がしやすい

少し先の話になるんですが、自衛官は定年後も再就職がしやすいです。
実は、自衛官の定年は50代前半です。
階級によって定年年齢は変わりますが、多くの自衛官が54歳~55歳の間に定年となります。
これは通常のサラリーマンと比べると約5年~10年も早いです。
ですからほとんどの人が年金支給年齢になるまで再就職をします。
普通の50代サラリーマンが転職するとなると、かなり難しいですよね。
でも自衛隊では、定年前に再就職先の斡旋をしてもらえたり、再就職に向けた職業訓練などを受けさせてもらえます。
定年退職する自衛官のほとんどは、再就職先が決まった状態で退職をすると言われていますよ!

妻としても、夫が早くに定年しても仕事があるというのは安心できますよね。
5.自衛隊イベントに優先的に参加できる

自衛隊のイベントといえば…
- 駐屯地記念日(一般開放デー)
- 自衛隊音楽まつり
- 航空祭
- 観閲式
- 富士総合火力演習
などなど、魅力的なものがたくさんありますよね。
とくに「自衛隊音楽まつり」や「富士総合火力演習」なんかはチケットが必要で、その倍率は6倍~10倍にもなります。
ところが、自衛官の家族であればチケットは優先的に貰えることがあるんですよ。
また、一般開放される駐屯地記念日などでは、普通なら入場まで長い行列で待たなければならないのですが、隊員家族なら優先的に入場できる場合もあります!

こういうのは自衛官と結婚して良かったな~と思うところですね。
自衛官と結婚するデメリット!

自衛官は国家公務員ですので、給与は安定しているし福利厚生も充実していててオススメです。
しかし自衛官は国防を優先する職業のため、それを支える妻側にはデメリットとなる要素も多いのは確かです。
しかし、いずれのデメリットも自衛隊側からのサポートがあるので、必ず乗り越えられるものばかりです。
もしも自衛官と結婚したら「こんなことがあるんだ」と念のために心に留めておいてください。

自衛官と結婚を考えてる女性なら、このデメリットを見過ごしてしまうと後悔しますよ!
夫が家を空ける事が多すぎて妻はワンオペ育児必須
自衛官は家を空けることがとにかく多いです。
あまりの不在の多さに、自ら「母子家庭」と例える自衛官妻もいるくらいです。
訓練や災害派遣などの任務はもちろん、当直や警衛といった泊りがけで行う勤務も多いので、月に3日間~1週間帰ってこないこともザラにあります。
海上自衛官で潜水艦などに乗るような人なら、一度海に出てしまうと1カ月~3か月ほど帰ってこない事も当たり前です。
しかも、地震や洪水といった自然災害が近くで起きると、家族は二の次にして出動してしまいます。
必然的に育児はワンオペだし、近所付き合い、地域の当番、何かあっても基本的には妻1人で対応する覚悟が必要になります。
ただ、ワンオペだからこその得する部分もあって、それが「自由きままに生活できる」ということです。
- 夫がいない日は朝寝坊OK
- ご飯作りたくない日は外食OK
- 趣味に熱中して家事をサボってもOK
- 子供と自分だけで実家に帰省OK
などなど、夫がいないからこそ自由な生活を満喫できるのも事実です。
災害が起こったときなどは心細いこともありますが、それさえ乗り越えてしまえば案外生活しやすいですよ!

常に一緒にいると夫婦仲が悪くなる事も多いので、定期的に夫が家に帰ってこないのも悪くないなと思ってます。
関連自衛官と結婚して後悔した事、辛いと思った事。自衛官妻の本音を暴露
自衛官は数年ごとの全国転勤で引越ばかり

自衛官は国家公務員なので、もちろん転勤は全国範囲です。
階級によって転勤頻度は変わりますが、北は北海道、南は沖縄まで、日本全国へ転勤になる可能性があるのです。
- 幹部自衛官なら早い人で1年~2年の周期で転勤
- 曹階級の自衛官なら3年~6年に1回の頻度で転勤
自衛官と結婚する以上、こればっかりは逃れることができません。
妻の離職、子供の転園・転校、誰も知り合いがいない土地での生活…転勤は家族の性格が大きく変わります。
ただ、転勤といっても考えようによっては、良い面もあったりします。
- 煩わしい人間関係のリセット
- 嫌な職場を堂々と退職できる
- 舅姑との同居回避
そして気になる引越し費用ですが、満額ではありませんがある程度は支給されます。
また、自衛官の転勤先は必然的に自衛官家庭が多いので、学校や幼稚園もすぐに打ち解けることができます。
奥さん同士の交流もあり、引っ越したばかりでもすぐに慣れることができますよ。

一般的なサラリーマンの転勤と違って、転勤先でもすぐに打ち解ける環境があるのは自衛隊ならではだと思っています。
自衛官と結婚すると共働きが難しい

自衛官と結婚して自衛官妻となると「共働き」が簡単にはできなくなります。
理由はやはり、不在がちな夫を頼りにすることができないからです。
- 子供が熱を出したから仕事を休んで看病して
- 保育園のお迎えに行って
- 子供の学校のPTAをお願いしたい
普通の共働き家庭では当たり前に行っていることが、自衛官には出来ません。
パートやアルバイトなどの短時間の仕事ならある程度融通は利きますが、正社員で働くとなるとこの条件はかなり厳しいです。
さらに夫が転勤となると、たいていが妻側が仕事を辞めて転勤先についていきます。
ですからキャリア志向の女性の場合には、自衛官と結婚すると共働きは困難であるとだけ伝えておきます。
とはいっても、自衛官と結婚すると一生専業主婦のままで終わるというわけでもありません。
子供が小さいうちは専業主婦をして、小学校に上がってある程度手が離れてきたらパートや派遣社員で共働きをする家庭も多いですよ。
むしろ「専業主婦希望」という女性には、「共働きが難しい」というデメリットはむしろメリットになるかもしれませんね。

私も結婚して最初の転勤がくるまでは正社員で共働きをしていましたが、転勤後は扶養を出たり入ったりで、働ける時間があれば働くといった感じですね。
関連自衛官と結婚したら共働きはできる?自衛官妻の仕事にオススメな職業7つ
定年が早いので子育ては計画的に

自衛官と結婚するメリットでも少しふれましたが、自衛官は定年年齢が他の公務員と比べて早いです。
階級にもよりますが、ほとんどの自衛官が53~55歳で定年退職となります。
定年が早いとなると、老後の生活に不安に感じてしまいますよね。
特に子供が欲しいなら遅くても31歳までに産んでおかないと、子供が大学卒業をするまえに自衛隊を定年してしまうことになります。
自衛隊を退職した後はほとんどの人が再就職すると言っても、やはりそれだけでは学費の工面は大変です。
早めに学資保険に入って学費を確保したり、現役時代から貯蓄や資産運用に力を入れる必要もあります。
結婚しようとしている相手がすでに30歳を超えているなら、子育ては計画的に行った方がいいですね。

定年後には自衛隊独自の制度である「若年給付金」という手当が支給されるので、再就職をして収入が下がっても生活レベルは極端に落ちないと言われています。
関連自衛隊の定年延長はいつから?定年が伸びると退職後はどんな生活になるの?
まとめ
自衛官と結婚すると確かに経済面・生活面では安心できます。
抜群に高い年収というわけではないですが、福利厚生は民間ではありえないほど充実しているので、よっぽと贅沢しないかぎりは生活に困ることは無いと思ってください。
自衛官との結婚が一般的な職業の人と比べて不利なのは「妻の精神面」だと思います。
- 頼りたいときに頼れない、将来の見通しがつかない…。
- 危険な任務でケガをしないか、命の危険に晒されないか心配…。
自衛官と結婚すると、心配事が絶えない生活になるのがデメリットと言えるかもしれませんね。
自衛官と結婚することのデメリットは乗り越えられる
ただデメリットといっても、自衛隊では福利厚生がしっかりしていますし、家族向けの支援やサポートも充実してます。
あとは本人の性格や考え方によりますが
- 定年退職が早い
- 災害派遣は家族は二の次
- 全国転勤が多い
- 共働きがしづらい
これらのデメリットは決して乗り越えられないものでありません。
例えば専業主婦をしたい女性や、親との同居は絶対にしたくない人、そういう人なら自衛官との結婚はまさに理想的かもしれませんね。
自衛官の結婚相手に向ている女性について知りたい方は、コチラの記事を合わせてごらんください。

どんな職業の人と結婚してもメリット・デメリットはありますが、生活面での安定感で言えば自衛官は抜群だと思いますよ!
【自衛官との出会い方】や【自衛隊婚活ノウハウ】について興味がある方は「自衛官との婚活・恋活役立ちマニュアル【自衛隊婚活】」もご覧くださいね。