自衛隊の階級は色々ありますが、結婚相手の階級によって生活は変わるのでしょうか?
- 幹部自衛官と結婚なら裕福な生活ができる?
- 一般自衛官と結婚なら地元志向で安定している?
実は自衛官である夫の階級によって、結婚生活には色々な違いが産まれてきます。
今回は結婚相手の階級によって、どのような結婚生活になるのかをご紹介していきます。
自衛隊の階級で結婚生活はどう変わる?
自衛隊にはさまざまな階級があります。
大きく分けて「士・曹・尉・佐」という階級があり、それに応じて給与も変わってきます。
一般女性には自衛隊の階級はよく理解できないことが多いので、ここでは婚活で覚えておくべき各階級のポイントだけをご紹介します。
- 士→任期制自衛官で定年までは働けない
- 曹→定年まで働ける階級で転勤頻度も少ない
- 幹部自衛官(尉、佐)→将来的に自衛隊の指揮官となっていくエリート。
どの階級の自衛官と結婚するかで、将来の生活が大きく変わってきます。
士階級との結婚生活は?将来がちょっと不透明
士階級は任期制自衛官と呼ばれて、2年~3年ごとの契約更新で自衛隊で働いている人達になります。なお、最大契約は3回~4回と言われていてます。
任期制自衛官の場合は
- 試験を受けて合格し曹階級になって定年まで働くか
- 任期満了で自衛隊を退職し民間企業へ転職するか
将来はこのどちらかのコースになります。
自衛隊は年功序列で給料が上がっていきますが、士階級の場合は給料が低いことも多く共働きは必須になります。
また、20代後半になってくると、3曹昇任試験に合格できなかった場合は、任期満了で退職して転職活動をする必要があります。
上手く転職できれば良いですが、最近では転職できずにフリーターになる元自衛官も多いそうです。
曹階級との結婚生活は?
曹階級の自衛官は定年まで働ける階級です。
年功序列で給料が上がる自衛隊では、この階級で30歳前後になると年収が約500万円となります。
難しい曹昇任試験に合格してきているので、一定以上の能力と責任感がありチャラチャラした人はほとんどいません。
安定志向の女性にはオススメ
また、自衛官は全国転勤族と言われていますが、曹階級に限っては転勤のスピードは平均6年です。
幹部自衛官よりも転勤スピードは速くないし、仕事が定時上がりというのも珍しくありません。
「毎日夕方には帰宅して、家族と一緒に飯を食って、子供と風呂に入って同じ布団で寝る」
それが曹としてのメリットだという自衛官もいるほどです。
- 安定した結婚生活が送りたい
- 家族団らんを求めている
そういう女性には曹自衛官との結婚が一番オススメです。
幹部自衛官との結婚生活は?
幹部自衛官は将来指揮官となるエリートです。防衛大学校出身者や、試験に合格して幹部になった頭の良い人ばかりです。
もちろん年収も自衛隊の中では高く設定されているので、特殊な仕事をしている人であれば30歳でも年収700万円という人もいます。
40代になれば1つの駐屯地のトップに立って、何千人もの隊員を動かしたりすることもできます。
亭主元気で留守が良いという女性に最適
ただし、転勤スピードは1年~3年と早いです。
子供の転校を気にする人は早めにマイホームを建てて、単身赴任してもらうことが多いですね。
将来自衛隊を退職した後は、企業の役職付きで再就職したり、議員になる人も多いのが特徴です。
幹部自衛官と結婚するメリット・デメリット
幹部自衛官と言えば自衛隊のエリート士官というイメージが強いでしょう。
女性から見ると「幹部」というステータスも憧れるし、給料も高く、結婚条件は悪くないでしょう。
では、幹部自衛官との結婚生活のメリット・デメリットを挙げてみましょう。
幹部自衛官との結婚メリット
- 給料が良い
- ステータスが高い
- 定年後の再就職も融通が利く
幹部自衛官との結婚デメリット
- 転勤スピードが速く引っ越しが多い
- 激務で家族サービスの時間が少ない
- 不在がちで母子家庭状態も多い
一般自衛官(曹)と結婚するメリット・デメリット
一般自衛官…特に曹階級の自衛官と結婚する方も多いでしょう。
曹階級は定年まで自衛隊で働ける階級ですから、国家公務員の安定した給料が魅力的です。
幹部自衛官ほど転勤頻度も多くなく、定時帰宅も多いので普通の会社員と変わらないかもしれません。
では、一般自衛官(曹)との結婚生活のメリット・デメリットを挙げてみましょう。
一般自衛官(曹)との結婚メリット
- 転勤が少ない
- 定時帰宅が多く家族団らんができる
- 定年時までに地元に戻る人が多い
一般自衛官(曹)との結婚デメリット
- 給料がそれほど高くない
- 退職後つぶしが効かない人が多い
曹階級との結婚については自衛隊3曹の給料は具体的にこれくらい。結婚も十分できます。も参考にして下さい。
任期制隊員(士)と結婚するメリット・デメリット
士長階級までは任期制隊員と言って、任期が切れると退職する階級になります。
主に20代前半の若い自衛官が多く、営内居住が義務付けられています。
給料もまだ低く、よほどの事情が無い限り結婚する人はいませんが、結婚生活は多少苦労しそうです。
では、任期制隊員(士)との結婚生活のメリット・デメリットを挙げてみましょう。
任期制隊員(士)との結婚メリット
- 階級が低くても営外居住が可能
- 転勤がほとんど無い
- 退職しても年齢が若いので再就職しやすい
任期制隊員(士)との結婚デメリット
- 給料が低く共働き必須
- 官舎入居の優先順位が低い
士階級との結婚については自衛隊の営外条件!自衛官と結婚しても一緒に住めない場合があるので要注意!も参考にして下さい。
階級ごとの自衛官妻の悩み
幹部自衛官妻のお悩み
幹部自衛官の妻といえば、「お金持ち」「優雅」「上品」といったイメージがある人もいるでしょう。
自衛官妻の筆者が真実をお話すると、そんな幹部自衛官妻には会ったことはありません。
- 引越し貧乏で貯金ができない
- 子供の転園、転校の回数が多すぎる
- 妻の仕事が見つからない
- 自衛隊の家族の集まりで常に気を使う
- 夫より階級が下の部下の奥さんから妬まれる
- 夫が家に帰ってこない
ほとんどの幹部自衛官の妻は、家庭環境や生活環境においてお悩みがあるわけです。
特に幹部自衛官は激務ですので、家庭にいる時間が極端に短いです。
筆者の知り合いでは、「自分の子供の顔を見たのは生まれて3か月経ってから」という自衛官もいました。
曹階級の自衛官妻のお悩み
幹部自衛官とは違い、頻繁な転勤もないですし定年まで安定したお給料をもらえるとあって、平凡なな生活を望む女性から結構人気があります。
しかし、筆者のまわりの自衛官妻たちを見ると、ある共通したお悩みを持っていたのです。
- 毎月の給料が少ない、ボーナスで赤字補填
- 定年後に夫の就職先があるかどうか
- 有事のときは最前線に立たされる不安
- つぶしの利かない職業なので転職の際には不利
つまり、曹階級の自衛官妻たちは、将来への不安というのが共通したお悩みなわけです。
特に曹階級の自衛官は定年は53歳から始まります。
そのとき、年金受給までの間は再就職をする必要があるのですが…
今までずっと匍匐前進をしていたような人が、民間企業で働けるか?というのが悩みなんです。
士階級の自衛官妻のお悩み
士階級の一番の不安の種は「任期継続できなければ退職」ということです。
士階級の自衛官は任期制なので、3年~2年の任期が終われば退職か任期継続かどちらを選ばなければなりません。
つまり、定年まで安定して働ける階級ではないということなんです。
- 結婚しているのに一緒に住めない
- 毎月の給料が少ない、共働き必須
- 3曹に昇任できなければいずれ退職
- 官舎に住んでいれば退職時に退去
つまり、士階級の自衛官妻たちは、自衛隊に残れるかどうか?転職先は見つかるか?
こういうことについて悩んでいるわけですね。
自衛隊退職後に再就職した場合の年収は、上がったという人もいれば、下がったという人もいて、正直なところ運だと思います。
経済的に不安定なので、共働きで奥さんも働いている人が多いですね。
関連:自衛官と結婚したら共働きはできる?自衛官妻の仕事にオススメな職業7つ
まとめ
自衛官と結婚したいと思っていても、人ぞれぞれ向き・不向きがあります。
地元志向で落ち着いた生活が理想の女性には、幹部自衛官との結婚は向いていないでしょう。
お金に苦労したくないという女性では、曹階級との結婚は少し難しいかもしれません。
階級で人を判断するなんて…と、思われるかもしれませんが、階級によって妻の結婚生活に影響がでるのは明らかです。
自分の理想の結婚生活をしっかりと把握し、最終的には相手の人柄や性格を見て結婚相手を選んでくださいね。
自衛官との結婚生活についてはコチラの記事も参考にしてください
その他、自衛官との結婚事情に関する記事
自衛官と結婚したい女性に知ってもらいたいこと
自衛官と結婚したいと思ってる女性には、ぜひ知ってもらいたいことがあります。
ネットなどでは自衛官に関する明らかに嘘な書き込みや、古い情報などな混ざっています。
現役自衛官妻の筆者が今の結婚生活についてまとめてみましたので、ぜひ一読ください。