自衛官は定年後も、再就職をして仕事を続ける人が多いです。
自衛官の定年年齢は階級によって差がありますが、ほとんどの人が53歳~56歳の間に退職します。
一般のサラリーマンよりずっと早く定年になるんですね。
将来自衛隊を退官した後、どんな仕事に就けるのか心配になる人も多いでしょう。
そこで今回は、自衛官の定年後の再就職先についてご説明します。
自衛官の定年年齢は早い
自衛官は階級によって定年年齢が違います。
階級ごとの一覧表を作ったので、確認してみましょう。
自衛官の階級と定年年齢
階級 | 定年年齢 |
将 | 60歳 |
将補 | |
1佐 | 56歳 |
2佐 | 55歳 |
3佐 | |
1尉 | 54歳 |
2尉 | |
3尉 | |
准尉 | |
曹長 | |
1曹 | |
2曹 | 53歳 |
3曹 | |
士長 | ― |
1士 | |
2士 | |
3士 |
※医師、歯科医師、薬剤師である医官とよばれる自衛官や、音楽隊の自衛官は定年は60歳です。
この表を見てもらうとわかると思いますが、殆どの自衛官の定年年齢は53,54歳と、50代半ばで退職となります。
また、自衛官の定年を延長させようという動きもあるようですが、やはり50代で定年というのは変わりないでしょう。
最近新しく作られた「情報部隊」なんかも、定年は60歳になるのでは?と噂があります。
自衛官の再就職の仕事は?
自衛隊は定年が早いとなると、きになるのが再就職先ですよね?
何せ年金受給まで5年~10年あります。
私たちが将来年金を受給するころには、年金受給年齢は70歳になってるという噂もありますよね。
それまでの間は何かしら仕事をして生計を立てる必要がありますよね。
そこで、自衛官は定年年齢が近づくと、部隊内にある就職援護室というところにお世話になります。
退職する自衛官の再就職を斡旋する部署のようなところです。
普通の会社員ではこういった部署は無いので、自衛官は再就職に関しては有利と言えるかもしれませんね。
再就職先として例を挙げると、警備業界・建設業界・運転手など…
資格を活かした職業に就く人が多いようです。
私の友人のお父さんは、定年退職後は地元の病院の警備員になってましたね。
自衛官は在職中に取った資格で再就職をする
自衛官は在職中に資格を多くとることで知られています。
特に運転免許は、普通自動車から大型、大型特殊など様々。
大型免許があればトラックの運転手としても働けますし、大型特殊を持っていれば工事現場でも活躍できます。
また、ヘリのパイロットであれば航空業界で操縦士として再就職する人もいます。
幹部自衛官は意外と資格が少ない
1佐以上の高級幹部であれば、大企業の役員として再就職することもあります。
しかし、ほとんどの幹部自衛官は2佐以下で定年となります。
幹部自衛官は在職中に取得できる資格は意外にもあまりありません。
免許が必要な操縦関係は曹階級の仕事ですので、幹部自衛官は免許が必要ないのです。
退職時にある資格が普通免許だけ、という幹部自衛官も多いでしょう。
資格が必要な職業には再就職できないかもしれません。
しかし、礼儀がしっかりしていることから、金融業や、保険外交員として活躍する人もいるようです。
自衛官って天下りできるんでしょ?は間違い
1佐以上の高級幹部自衛官の場合は、企業の顧問などに再就職する場合もあるようです。
いわゆる天下りですね。
こちらのサイトでは定年後に企業へ役職付きで再就職できた体験談が掲載されています。
上記の記事のようなことは、一部の幹部自衛官のみです。
天下りと呼べるような再就職先は一般自衛官には縁が無いと思った方がよさそうです。
再就職後の給料は自衛官時代の半分程度
自衛官と退官後、再就職したものの手取りは現役時代の半分以下という人も多いです。
やはり50代からの再就職ということもあり正社員として働く人は僅かです。
契約社員、パートなど、時給で働くことになる人も多くいます。
中には現役と変わらない給料の人もいますが、こればっかりは運次第です。
ただし、自衛官は他の公務員より定年が約5年も早いので、その差を埋めるために特別な制度があります。
若年定年退職者給付金と言う制度です。
年金を貰うまでの数年間に一時金が支給されるというもの。
この若年定年退職者給付金と、再就職の給料があれば何とか生活していけるレベルだとは言われています。
実際に定年退職した友人のお父さんを見ると、年金受給年齢前でもふつうに生活してますから大丈夫なんでしょうね。
とはいっても、今の子育て世代の私たちが退職する年齢になるころにはどうなっているかわかりません。
この「若年定年退職者給付金」制度も廃止されるのでは?と言う噂もあります。
日本は今貧乏ですからね(笑)
若いうちからしっかりと貯金しておくことが大事だと思いますよ。
自衛官の定年退職について、退職金や再就職先などは、下記の記事に詳しく掲載してあります。
自衛官の定年後、再就職のまとめ
自衛官と結婚して将来はどうなるの?と思っている女性へ、少しでも参考になったかと思います。
基本的には自衛隊で再就職先も斡旋してくれるし、若年給付金や退職金もあるので生活するには困らないはずです。
退職までに家のローンを完済しておくとか、子供たちが大学を卒業しているとか、そういったことがクリアできていれば、自衛隊を退職しても安心して暮らせると思っておいてもよいでしょう。
ちなみに自衛隊を退職後の年金額についてはこちらの記事で紹介してます。
なお、自衛官の給料に関してはこちらで階級別で紹介しています
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夫や彼氏が自衛官だと、定年後の生活について不安になったり心配になったりする女性も多いと思います。
そこで自衛官の定年退職に関する全てのことをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!