自衛隊の定年退職日はちょっと変わっていて、自衛官本人の誕生日になります。
自衛官は定年年齢を迎えたその日に退職となるんです。
自衛隊というのは、国家公務員でありながらも色々な規則が独自に存在する機関です。
定年退職に関する決まりも独特で、階級によって定年の年齢が違ったり、職種で違ったり様々です。
他の公務員ならば退職日は3月末と決まってますが、自衛隊では違うんです!
今回は、自衛官の「退職日」について詳しく見ていきましょう。
うちの夫は誕生日が7月なので、夏季休暇に入る前に自衛隊を定年退職することになります。誕生月が早い人は働ける期間が短くなるのでちょっと損ですよね。
自衛官の定年退職日は誕生日!
一般の公務員・国家公務員は、定年の年齢になった「直後の3月末」です。
しかし自衛隊の場合は、定年の年齢になる「誕生日」が退職日になるのです。
例えば7月1日が誕生日の場合
自衛隊以外の公務員では、誕生日を迎えた次の3月31日まで働くことができます。
しかし、自衛隊では誕生日当日で退職となるので、7月1日が退職日にあたります。
では、なぜ3月末を待たずに誕生日で退職となるのかというと…。
自衛官は、体力勝負な仕事が多いため、多くの人が53〜54歳で定年を迎えます。
そのため、退職後に再就職をする人が多いので、1日でも早く再就職活動ができるよう退職日を誕生日に定めているようです。
定年前ともなると、「あと1年あれば階級があがるのに・・・」ということもほとんどありません(笑)
早く退職して1歳でも若いうちに再就職した方が、生活に不安を抱くこともすくなくなりますよね。
自衛官の定年退官日は盛大な花道でお見送り!
自衛官の定年退官日は定年年齢に達する誕生日ですが、この日は自衛官にとってとても大切な日です!
退官セレモニーには家族も招待され、盛大に執り行われます!
所属する部隊の全隊員の前で、部隊長から退官者の経歴や今後の再就職先などをの紹介をうけ、労いの言葉を貰います。
そして、退官のあいさつ、記念品贈呈、敬礼を交わし、たくさんの隊員に見送られて基地・駐屯地を出ます。
その後、ホテルの宴会場などを借りて退官パーティーが開かれます。
出席者はスーツなど、フォーマルな装いで参加します。
隊員一人あたりの会費が6,000円〜8,000円ということで、盛大なパーティーなのはだいたい想像できますね。
30年以上勤め上げてきた方の退官ですから、後輩たちも良いパーティーにしようと思考を凝らした演出をするようですよ。
自衛隊の事務官の退職日は3月31日
ちなみに同じ自衛隊でも事務官の退職日は別で決まっています。
事務官は自衛隊の所属ではありますが、「非戦闘員」として事務作業をします。
定年は60歳で、定年日は60歳になった直後の3月31日です。
つまり、誕生日を過ぎて「次にくる3月31日」ということですね。
これは他の公務員と同じです。
実際に現場に出る自衛官と違い、事務官は体力面での衰えをあまり気にする必要がありません。
ですので、事務官の定年は60歳になった直後の3月31日と定められています。
任期制自衛官の退職日は任期満了日
では、任期制自衛官の退職日はいつかというと…。
答えは任期満了日になります。
任期制自衛官とは、いわゆる「契約社員」のような感じで、「契約(任期)が終われば退職」となります。
任期制自衛官の多くは、18歳〜20代後半までの若い自衛官です。
入隊後、3ヶ月の教育を経て、2士として任用後、陸上自衛隊では1年9ヶ月、海上・航空自衛隊では2年9ヶ月を1任期として勤務します。
その後は1任期2年で「契約更新」をしていくのです。
基本的に、退職は任期満了日になるので、多くの人は3月〜4月が任期満了となります。
退職後の再就職斡旋や、キャリアアップのための資格取得などを積極的に援助しているようですので、若くして転職するのも不利になることはありません。
任期制自衛官の場合は、定年よりも努めた年数が短いので、盛大な送り出しはありませんが、所属する部隊で送別会などを行ってくれるようですよ。
まとめ
自衛隊というのは、なにかと独自の決まりがあって「知らなかった!」が多い職業です。
結婚後、「そんなの聞いてない!」とならない為にも、奥様・彼女は知識をつけておかなければなりません。
退官まで、愛する旦那様・彼氏をそばで支えてあげることができるといいですね。
自衛官の定年退職をもっと詳しく知りたい人へ
- 自衛官の夫の定年退職はいつなのか知りたい
- 定年後はいくら退職金が貰えるのか知りたい
- 定年退職後した自衛官に再就職先があるのか知りたい
- 再就職しないと老後は生活できなくなるのか心配
- 自衛官の定年が延長されるって聞いたけど何歳まで?
夫や彼氏が自衛官だと、定年後の生活について不安になったり心配になったりする女性も多いと思います。
そこで自衛官の定年退職に関する全てのことをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!