「自衛隊の定年ってなんで53歳なのかな?」
と疑問に思っている人に向けて、自衛隊がなぜ定年が早いのかを分かりやすくご説明します。
世間一般的には、会社の定年というのは60〜65歳です。
しかし、自衛隊に限っては「53歳」と、他の国家公務員や民間の仕事よりもずっと早いんですよね。
実はこれ、自衛隊だけに適用されてる「若年定年制」というのが理由なんです。
今回は、自衛官の定年がなぜ早いのか?若年定年制とは何かについて説明していきます。
自衛隊の定年が53歳と早い理由は「若年定年制」だから
自衛隊といえば、災害時の救助活動であったり、日本に万が一のことがあった際に、最前線で国民を守る仕事です。
自衛隊でも多くの職業がありますが、そのほとんどが現場に出て身体を使う仕事になります。
この仕事内容に、定年が早い理由があります。
身体資本の仕事だからこそ、多くの人が健康に問題なく働くことができる「53歳」という年齢で定年退職を迎えるのです。
これは「若年定年制」といって、現在国家公務員では自衛官にのみ適用されている定年の制度になります。
自衛隊の定年延長も!定年年齢が伸びるかも!?
定年が53歳から始まる自衛隊ですが、近年の少子化などの影響で、自衛隊では深刻な人手不足に陥っています。
そこで防衛省は、人手不足を解消するために、自衛官の定年を延長すると決めたのです。
2020年以降、階級によって定年の年齢を1〜5歳延長しようと考えているようです。
ただ、これには問題もあり、現在自衛隊全体の平均年齢は35歳と、徐々に高齢化しているのです。
体力勝負の仕事だからこそ、若い人材確保が必要になる自衛隊ですが、定年延長で平均年齢がさらに上がってしまう懸念もあるようですね。
自衛隊の定年延長について知りたい方はコチラの記事を読むとスッキリしますよ
自衛官の退職年齢は階級によって変わる
自衛官の年齢は53歳とお伝えしましたが、これは「一番早い年齢」で、実は階級によって定年の年齢が違うんです!
階級 | 定年年齢 |
3曹〜2曹 | 53歳 |
1曹〜1尉 | 54歳 |
3佐〜2佐 | 55歳 |
1佐 | 56歳 |
将補〜将 | 60歳 |
と、このようになっています。
佐官以上になるのは狭き門ですから、多くの自衛官が、53歳〜54歳で定年を迎えることになるのです。
しかし、最近の50代はまだまだ若く、元気な人が多いです。
世間で言えば、まだ「働き盛り」でしょう。
年金を貰うことができる年齢も年々引き上げられているし、不安になる奥様も多いはずです。
そこで、多くの自衛官は定年後、再雇用をうけて60歳まで仕事をしたり、今までの経験を活かした仕事に転職するなど、定年退職後も元気に働く人がほとんどだそうです。
私の主人は海上自衛官ですが、数年前に退職した上司は、警備会社に再就職し現在は警備員として毎日仕事をしていると聞きました。
自衛隊では定年退職者に対して再就職斡旋も積極的に行われていますので、旦那さんの退職後について心配な方は、旦那さんの勤務する基地・駐屯地の厚生課で確認してみると良いでしょう。
同じ自衛官でも職種によっても定年年齢が変わる
自衛官は、階級によって定年の年齢がちがうと説明しましたが、実は定年の年齢区分はこれだけじゃないんです。
自衛隊の組織は大きく2つに分けられます。
- 実際に現場で働く「自衛官」
- 事務方の仕事をする「事務官等」
ここで、「事務官等」と言われるのは、この中には専門的な技能を有する「技官」や「教官」なども含むからです。
自衛官は階級によって年齢が変わりますが、事務官等の定年は60歳です。
事務官や技官は、「非戦闘要員」として扱われ、実際に災害派遣などの現場に出ることはありません。
そのため、長く働く事が出来、定年は60歳となっています。
まとめ
自衛官は定年が早い、ということで、将来に不安を感じている奥様も多いはずです。
50代といえば、まだまだ働き盛りですから、再就職なども視野に入れている人も多いはずです。
ですが、自衛隊という特殊な環境に長く努めていたことで、民間の仕事が合わないとしてすぐに辞めてしまう人も多いのが事実です。
実際には、その時になってみないと分からないものですが、早めのライフプラン設定はとても大切になります。
「こうなったらいいな」というものでも、紙に書いてみるといいですよ!
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夫や彼氏が自衛官だと、定年後の生活について不安になったり心配になったりする女性も多いと思います。
そこで自衛官の定年退職に関する全てのことをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!