海上自衛官といえば出港ですよね。
交際中も出港中は彼に会えないと泣き、結婚してからも出港中は夫がいない不便さを感じています。
現在海上自衛官と交際中の女性の中には「彼と結婚したら、ずっと一緒にいられるはず!」と思って結婚への夢を膨らませている方もいるでしょう。
今回はそんな女性の夢をちょっと壊すかもしれない!?海上自衛官と結婚した時の「出港中の生活」を見てみましょう。
この記事を書くにあたり、海上自衛官妻のMさんにご協力いただきました。
青森県大湊基地に所属する海上自衛官の妻です。主人との交際期間中は遠距離も音信不通も経験しました!
出港中に感じたメリット・デメリット!
海上自衛隊にはさまざまな職種がありますが、彼が船乗りの場合、出港してろくに連絡もとれない状況があるのはお分かりだと思います。
これはあなたが「彼女だから」ということではありません。す
結婚して「妻になっても」この状況は続いてきます。
空自や陸自では演習中を除き、音信不通になるのはあまり無いですよね。
その辺は海上自衛官ならでは、という感じですね。
では、結婚してから妻が感じる出港中のメリット・デメリットとはどういったものでしょう。
まずはデメリットから見てみましょう。
出港中のデメリット
- 力仕事を頼む相手がいない。
- 害虫退治など、苦手なことも自分でどうにかしなければならない。
- イベントごとなどを一緒に過ごせない可能性が高い。
なぜか助けてほしい時に家にいないことが多いので、結局何事も自分で解決しなければなりません。
子どもが生まれたら、彼の出港中はまさにワンオペ育児。
彼に泣きついても、艦にはそれぞれ決まりがあるので簡単にはお休みをもらうことができません。
私は、大の虫嫌いですが、彼の出港中にムカデがでたことがあります。
子どもをおんぶ紐で背中に背負い、殺虫剤片手に泣きながら退治したことがあります。
私も夫が演習中に大きなクモが家の中に現れて、子供をおんぶしながら1時間くらい格闘した経験があります(笑)
自衛官妻と虫との格闘は、結構あるあるなネタですよね(笑)
出港中のメリット
では、メリットはと言われると…
- 自分の時間が多い
- 家事は多少手抜きしても問題なし
- 一緒に過ごせる時間が少ない分、いつまでも新鮮さがある
なんと言っても最大のメリットは、結婚しても自分の時間を十分にとることができるということです。
趣味の時間にあてるもよし、友達と遊ぶもよし、仕事に集中するもよし。
彼を気にすることなく、ゆっくりウィンドウショッピングを楽しむ、なんて人もいます。
個人的に思う一番のメリットは、彼が帰って来る時のドキドキわくわく感をいつまでも感じることができるということです。
忘れがちな気持ちだからこそ、こう思えることもメリットの一つですね。
出港すると出港手当で給料が増えて貯金がたまる
海上自衛官の船乗りは、基本的にもらえる基本給意外に、乗組員手当が付きます。
これは、艦船が基本給の約3割、潜水艦は基本給の約4割、となかなか手厚いものです。
そして、それとは別に出港手当というものもあります。
正確には「航海手当」と呼ばれるもので、実際に出港していた期間の分だけもらえる手当です。
長期間出港すればそれだけ多く手当が付きますから、もちろん生活に余裕が出てきますね。
入ってくるお給料が多くなっても、船に乗って出港している間、彼がお金を使うことはほぼありませんので、堅実に貯金しておけば結構な額を貯めることが出来ます。
子どもが生まれた時の学資にしてもよし、老後の資金にしてもよし。
最近は銀行や郵便局でもNISAを始めることができますから、出港手当の分だけを少額から運用をしてみるのも良いかもしれません。
関連海上自衛隊の給料。結婚後は具体的にこれくらい。艦艇乗りなら驚くほど高い!?
出港時でも転勤辞令はくる!
自衛官には転勤がつきものですが、辞令が出たからと言って、彼に引っ越し準備のお休みがあるとは限りません。
そんな時、彼はあなたに引っ越しの準備をお願いするはずです。
荷造り、退去手続き、転居手続き、役所での手続きなどなど。
子どもがいれば転校関係の手続きもありますね。
「俺がやるより、君がやったほうが早いから」とはもはや決まり文句で、彼と一緒にやる引っ越し準備は荷造りを少しだけ、というところでしょう。
しかし、妻となるならそれも覚悟しなければなりません。
「引っ越し作業・手続きは妻が率先してやるもの」と割り切ってしまえば、転勤を重ねるごとに手際よく作業することができるようになってきます。
私も初めての引っ越しのときは、前日まで一人で荷造りしていたのを思い出しました。
最近は引越し屋さんが全部やってくれるコースもありますが、それだと料金が高くなるし引っ越し手当も満額は出ないので、やっぱり妻が頑張ることになるんですよね~
まとめ
海上自衛官との結婚生活は、予想しているよりも自分が強くなければならない場面に遭遇します。
出港に限らず、災害が発生した際は、家族を置いて現場へ出ていきますから、自分の身を守る知識もなければならないのです。
しかし、大変なことがある分、楽しいこともたくさんあります。
お給料に余裕がある分、旅行に行けたり、お互い趣味を持って心に余裕がある生活を送ることもできます。
また、いつまでも新鮮な気持ちを忘れずに、相手の大切さを身を持って知ることが出来るのも相手が海上自衛官ならではでしょう。
以上、海上自衛官と結婚後の出港生活についてでした!