自衛隊の転勤って希望を出せば好きなところへ異動できるのな?と気になっている人も多いでしょう。
- 地元から近い駐屯地に転勤したい
- やりたい仕事の部隊へ転勤したい
- 親の介護が必要になったから出身地の駐屯地へ戻りたい
などなど、希望理由は様々ですが、自衛官本人以外にも奥さん側も自衛隊の転勤事情は気になるはずです。
私も自衛官の夫と結婚してから2回の転属を経験してます。これからも転勤回数は増えていく見込みです。
どんな自衛官でも必ず1回は転勤すると言われていますので、一度は地元を離れる人も多いでしょう。
自衛隊では全国各地に転勤場所がありますが、実は個人の希望が優先される場合もあるんです。
「え?そんなことできるの?知らなかった!」と思った人もいるでしょう。
- どうしたら希望どおりに転勤できるのか
- どんな理由なら希望が通るのか
このあたりの事情を詳しく説明していきますね。
自衛隊の転勤(転属)で希望通りに異動する方法はある?
自衛隊の転勤先を希望通りに出来るかどうかというと、一部条件を満たせば可能です。
一部条件とは何かというと…
- 家族の介護や病気
- 自衛官の本人の持病
などなど、特別な事情がある場合に限ります。(トクジョウと呼ばれることもあるそうです)
それ以外で特に理由がない場合は、希望が通るかどうかは運次第です。
家族の介護や病気を理由に、勤務地の希望を通してもらえる例
同じ配置を何年もする人は、病気であったり、当該幹部自衛官でしか、病気の家族の面倒を見る者がいない等、本当にやむを得ない場合は考慮されることがありますが、
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1393783778?__ysp=6Ieq6KGb6ZqK44CA6Lui5Yuk44CA5ouS5ZCm
もしどうしても、自分しかお婆さんを介護出来る人がいないなど特別な理由があれば、配属になった部隊の上司に事情や希望を申し出ておけば、近くの基地に転勤できるように考慮してもらえるかもしれません
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14161280644?__ysp=6Ieq6KGb6ZqK44CA6Lui5Yuk44CA5LuL6K23
ポイントは、自衛官本人以外に家族を介護したり、看病する人がいないという場合ですね。
ただし、家族に介護・看病が必要な人がいたとしても、配偶者や親族がその役割を出来るというのであれば事情は考慮されにくいです。
単身赴任での転勤を提案されてしまいます。
特別な事情や理由として加味されない例
一口に病気・介護といっても、特別な事情として加味されない場合もあるので注意しておきましょう。
- 妻の妊娠・出産
- 全国どこでも治療ができる病気
- 自衛官本人でなくても介護する人がいる
- 転勤しても帯同すれが介護・看病が可能
実際に私が知ってるケースでは、子供に障害があって車いすでの生活をしている家庭でも、転勤が免除されたりしたことは無かったそうです。
また、ネット上では、家族にうつ病を患っている人がいても考慮されなかったというケースもありました。
実際に私も妊娠中に転勤が決まりましたが、その際に夫が「妻が臨月なんです」と事情を説明してもダメでした。
転勤の希望を通してもらうと昇任昇給に響くことも…
家族の介護や病気など特別な事情で転勤先を配慮してもらうと、昇任に影響がでることもあります。
昇任が遅くなるので当然、給料のアップの昇給にも影響がでます。
他にも、階級とは見合わない仕事へ配属されることもあるそうです。
基本的には自分の都合を優先させて貰った場合は、何かしらの影響があると考えておいた方がよいですね。
《我が家の体験談》希望は通らなかったけど一応選ぶことはできた
自衛官の転勤回数は階級によっては異なりますが、幹部自衛官で2~3年単位。
曹階級でも最近は3年~6年で転勤するケースが増えてきています。
自衛隊の転勤はある程度希望が通ると言われていますが、中にはまったく希望していない土地へ転勤する人もいます。
私の夫に転勤の話が来た時も、まったく希望していない土地でした。
我が家の転勤体験談
夫は元々、自分がやりたい仕事がある勤務先候補として、3つの希望をだしていました。
場所は主に地元が近い関東地方です。
ですが、転勤の内々示がきた時点での勤務先は、まったく別の地方でした。
その代わり、その地方にあるどの部隊で勤務したいかは選ぶことができました。
陸上自衛隊では方面隊ごとにいくつか部隊が分かれているので、その中で自分の職種で働ける部隊が選べたということです。
我が家の場合は、夫が勝手に行きたい場所を選んでしまったので妻の意向は無視でしたが(笑)
このように、希望していない地域へ転勤することになっても、ちょっとした事なら選ばせてくれる場合もあります。
幹部自衛官なら必ず行く転勤先もある
ちなみに幹部自衛官であれば、教育の関係で必ず行かなければいけない転勤先があります。
入校期間が1年近くあれば、家族帯同で引越してついて行く場合もありました。
もちろん教育が終わればまた元の部隊へ戻るので、その場合は転勤希望を出してなかったとしても必ず元の部隊のある場所へ引越ししていきます。
私の知っている限りでは最短4ヶ月での転勤・引越をしていった家族がいました。
転勤の内々示が出たら事情を良く説明しよう
自衛隊の転勤では約2か月前に内々示が伝えられます。
その時点では転勤確定ではありませんが、家族に「転勤がありますよ」と確認を取るよう部隊から言われます。
例えば家族が病気になったり、急に介護が必要だったりした場合、事情を考慮して自分が希望する場所へ転勤させてもらえることもあります。
転勤先が確定し内示が出るのが約1か月前ですが、転勤出来ない事情がある人はしっかりと自衛隊側と話し合いましょう。
なお、内々示が出たからと言って家族の都合を優先してスグに引っ越すと、引っ越し手当が出ない事もあります。
引っ越す際は、必ず正式な内示が出た後にしましょうね。
結論:自衛隊の転勤は希望通りになる事は稀だけど可能!
転勤すると家庭にも負担が大きくかかるので、せめて転勤先だけでも選びたいと思いますよね。
ですが残念なことに、自衛隊の転勤では希望通りに事が運ぶことは稀です。
ただし、特別な理由や事情がある場合に限り、希望を優先してくてくれることもあります。
家族の誰かに介護が必要だったり、配偶者の病気の治療に特別な事情がある場合は、転勤先を配慮してくれることがあります。
ただし、妻の妊娠出産なんかも、よほど特別な事情が無い限りは配慮してくれないので注意してくださいね。
何も理由がないのに希望通りの場所へ転勤していく人もいれば、どんなに希望を出しても望まない転勤をする人もいます。
こればっかりは運と部隊の人事運用のタイミング次第です。
いずれにせよ、転勤だけは思うように事は運びません。
どうしたら転勤を思い通りにできるかではなく、どうしたら転勤をうまく乗り越えられるかを考えた方が簡単に答えが見つかりますよ。
もしどうしても「転勤が嫌!転勤しないでずっとこのまま同じ場所でいて欲しい!」っていう人がいたら、コチラの記事も参考にしてください。
自衛隊の転勤に関する記事はコチラも参考にしてください。
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