自衛官である夫の定年退職について知りたい奥様へ
初めまして、管理人のケイコ(@arenani_info)です!
このページでは、
- 自衛官の夫の定年退職はいつなのか知りたい
- 定年後はいくら退職金が貰えるのか知りたい
- 定年退職後した自衛官に再就職先があるのか知りたい
- 再就職しないと老後は生活できなくなるのか心配
- 自衛官の定年が延長されるって聞いたけど何歳まで?
という自衛官の夫を持つ奥様向けに、同じく自衛官妻である私が自衛官の定年退職についての情報を発信しています。
このブログで、自衛隊の定年退職について知識を深めて、夫の定年退職後の生活に備えましょう!
自衛官の定年年齢は何歳?
普通のサラリーマンの定年は、以下は65歳がほとんど。
ですが、自衛隊では多くの自衛官が50代半ばで退官…、つまり定年退職となります。
自衛隊の定年年齢について(階級別)
自衛隊の定年年齢は階級によって違ってきます。
一般的な曹階級であれば53歳から定年となります。
幹部自衛官の場合でも54歳から定年となります。
これが2019年現在の自衛官の定年年齢早見表です。
階級 | 定年年齢 |
将 | 60歳 |
将補 | |
1佐 | 56歳 |
2佐 | 55歳 |
3佐 | |
1尉 | 54歳 |
2尉 | |
3尉 | |
准尉 | |
曹長 | |
1曹 | |
2曹 | 53歳 |
3曹 | |
士長 | ― |
1士 | |
2士 | |
3士 |
曹階級であれば入隊した年齢によってある程度の退職時の階級が予測できます。多くの曹階級の自衛官は退職時は1曹~曹長が多いようですよ。
ただ、夫が将来どの階級になっているかは現時点ではわかりませんよね。
将来定年は伸びると言われていますし、そうなるとどこまで階級を上がることになるのかも不明瞭。
たった数年の差ですが、生涯賃金を考えると大きくなますよね。
「うちの夫がどの階級まで上がるのか?」目安が知りたい人はコチラの記事もご覧ください。
なお、自衛隊では定年退職日は年度末3月31日ではなく、本人の誕生日当日となります。
生まれた月によって定年退職日が変わってきます。
4月生まれの人は3月生まれの人と比べて約1年ほど、働ける期間が短くなるのです。
そうなると生涯賃金も少し変わってきます。
「自衛官の定年退職日は誕生日」について詳しく知りたい人はコチラの記事もどうぞ
自衛隊の定年延長について
自衛隊の定年は今まで53歳~60歳でしたが、これから定年が延長されることが決まっています。
2020年度以降、階級ごとに段階的に定年年齢を1歳引き上げることになっています。
最初に定年延長が適応されるのは、1曹~1尉までの階級です。
その後、2022年までには3曹~1佐の階級すべての定年年齢が、2019年現在より1年延長されることになります。
定年年齢が伸びると自衛官の退職後の生活がどうなるのか気になる奥様も多いと思います。
- 退職金は?
- 若年給付金は?
- 再就職はどうなるの?
というわけで、私たち夫婦が話し合った「定年後」についてのお話をまとめたので、気になる方はこちらの記事もどうぞ!
自衛隊の定年が早い理由
そもそも、自衛隊の定年が一般企業や他の公務員より早いのには理由があります。
その理由が、自衛隊独自の制度である「若年定年制」によるものです。
若年定年制って?
警察官等の公安職を含む公務員は個人単位で勤務するので定年は60歳だが、自衛官は部隊単位(集団)で勤務するので、20代も50代も同じ歩調で訓練しなければならないので若年定年制をとっている。若年定年制は、体力的に頑健で、防衛組織として精強さを保つ目的で制定されている
簡単に言うと、体力的問題から自衛官の定年は早いというわけです。
ただ、幹部自衛官など、主に指揮統制を主とする仕事をしている人は、体力はあまり関係しないので定年年齢は少し上になります。
将官なんかは定年60歳ですしね。
そのほかにも音楽隊や警務隊など、防衛任務として体力をあまり必要としない部隊に勤務している自衛官も定年は60歳となっていることが多いです。
詳しいことは別の記事で説明していますので、興味のある方はコチラもどうぞ。
自衛隊の定年退職金はいくら?
自衛官が退職後に貰えるお金って退職金だけじゃなくて結構色々あるんですよ~
自衛官の退職金は、階級と退職日の俸給(基本給)と勤続年数によって変わります。
一般的な曹階級の自衛官であれば、定年時に曹長なら退職金は約2000万円と言われています。
幹部自衛官で佐官であれば、曹階級と比べて定年年齢も長いですし、もう少し高い金額がもらえるはずです。
また、自衛官は定年が早いので、退職後に年金が支給されるまで10年くらい間が空いてしまいます。
その間も生活に困ることが無いように「若年給付金」というものが支給されます。
若年定年退職者給付金(じゃくねんていねんたいしょくしゃきゅうふきん)[1]とは、若年で定年退職する自衛官に対し支給される給付金のこと。
通常自衛官は54歳・55歳で定年するので、そのことにより受ける所得上の不利益を軽減することが目的で支給される。
若年給付金は階級によっても異なりますが、曹長で定年した自衛官であれば、だいたい1,400万円前後もらうことが出来ます。
ちなみに退職金は、自衛隊を退職したらすぐに給付されますが、若年給付金は違います。
若年給付金は2回に分けて支給されます。
一回目と二回目は年をまたぐことになるので、一度に1400万円近い大金を貰えるわけじゃないので注意してくださいね!
ちなみに自衛官の年金がいくら貰えるかは、コチラの記事を参考にしてください。
自衛隊を定年した後の再就職について
曹階級の自衛官は、ほとんどの場合50代前半で定年となります。
年金受給までの数年間を退職金と若年給付金で暮らすのには、ちょっと無理があります。
というわけで、ほとんどの自衛官は退職後は再就職必須となります。
とはいっても、定年後の職業は自衛隊がある程度斡旋してくれるので、そこまで心配する必要はないかもしれません。
自衛官が定年後にどんな仕事に就くのか知りたい方はコチラの記事も参考にしてください。
自衛隊の定年後の生活について
夫が自衛隊を定年退職した後は、どんな生活になるのか不安になっている自衛官妻も多くいると思います。
定年後の夫の仕事によっても変わってくると思いますが、多くの自衛官は若年給付金があるので生活に困ることはありません。
ただし!
- 自宅のローン
- 子供の学費
- 借金
が残っている人は要注意ですよ!
特に自宅ローンですが、退職金で一括返済しようとしている人は気を付けてくださいね!
自衛官の退職金は一般的な人で約2000万円です。
若年給付金を含めても3400万程度ですから、そのお金で年金支給となる年齢まで生活しなければなりません。
仮に曹長54歳で定年して、年金支給まで6年あるという場合、年間で割ったら約560万円の収入にしかなりません。(しかも税金で手取りは減ります)
ココからローンと学費、借金などを引いて生活できる金額になるかどうかを考えなければなりませんね。
そして、もしお子さんが遅くに生まれていれば、定年後も大学費用などを払わなければいけません。
夫の退職金や若年給付金、再就職先の収入で「足りない」状態であれば、奥さんもパートやアルバイトをする必要がありますね。
詳しい退職金・若年給付金の計算方法についてはコチラの記事を参考にしてくださいね。
関連:自衛隊の退職金の金額はいくら?計算方法と手取り額について
関連:自衛隊の若年給付金の金額はいくら?計算方法や支給日について